免疫力を上げるのは腸活だけじゃない!免疫力と自律神経の深い関係
免疫力アップといえば、まず「腸活」をイメージされる人が多いのではないでしょうか?
確かに体の免疫細胞の約7割は腸内に生息している、と言われています。
でも実は、腸だけではなく自律神経も免疫力に大きく関係しているのです。
自律神経とは、簡単にいうと毎日24時間身体機能をコントロールしている神経のことです。
この記事では、免疫と自律神経の関係性や自律神経を整えるポイントをいくつかご紹介します。
ぜひ最後まで読んで頂き、日常に活かせるヒントとして参考にしてもらえたら嬉しいです。
そもそも自律神経ってなんだろう?
体内の神経は大きく分けて「中枢神経」と「末梢神経」の2つに分けられます。
中枢神経は脳と脊髄にあり、末梢神経から得た情報を処理して指令を出すところで、中枢神経からの指令を受け取り全身に指令を伝えるところです。
末端神経はさらに運動神経と自律神経に分けられ、運動神経は筋肉の収縮など人の意思で動かす神経ですが、自律神経は呼吸や消化など人の意思関係なく無意識に働きます。
そして自律神経には交感神経と副交感神経があり、毎日天秤のようにバランスを取りながら交互に働いています。
①交感神経
脊髄から出ていて、アクティブに動くときや興奮したりイライラしてるときなどに優位になります。
活発になる時間帯は、朝から日中にかけての身体の活動が高まるときです。
②副交感神経
脊髄や脳から出ていて、主にリラックスしているときや睡眠時に優位になります。
活発になる時間帯は、夕方から夜にかけて身体がリラックスするときです。
この2つのバランスが崩れると、身体の内部の環境が乱れ不眠や慢性的な頭痛など、様々な不調を引き起こしてしまいます。
次の章で自律神経と免疫力の関係性について詳しく解説します。
自律神経と免疫力の関係性
では生命維持にとても大切な自律神経は、どのように免疫力と関係しているのでしょう。
免疫の機能を正常に働かせるには、白血球の細胞である顆粒球とリンパ球のバランスを整えることが重要です。
健康な人の体内は、白血球全体で顆粒球は約60%、リンパ球が約40%程度が保たれている状態だと言われています。
どちらかが多すぎたり少なすぎたりするなどバランスが崩れてしまうと、体調を崩したり病気を引き起こす要因になります。
そして、この顆粒球とリンパ球のバランスは、自律神経が影響しており、交感神経が優位なときは顆粒球の比率が上昇し、副交感神経が優位なときはリンパ球の比率が上昇します。
そのため、免疫力アップのためには、自律神経を整えることが重要なのです。
免疫力アップのために自律神経のバランスを整えるポイント
自律神経のバランスを整える簡単なポイントを5つご紹介します。
ぜひ生活に取り入れて、免疫力アップにつなげましょう。
①朝、日光を浴びる
日光を浴びて体内時計を常に正常に動くようにしておくことが大事です。体内時計が崩れると、自律神経が乱れてしまう原因になります。
毎日朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びてから1日をスタートさせると、体内時計がリセットされて自律神経が整いやすくなります。
②夜寝る前は、スマホやパソコンなどのブルーライトや明るい光を見るのを避ける
スマホやパソコンから出ているブルーライトも体内時計を遅らせてしまう働きがあります。
また、寝る前にスマホなどをずっと見て目を酷使してしまうことで、目の周りの筋肉が緊張し、交感神経のほうが優位になってしまうので睡眠の質に影響してしまいます。
交感神経がずっと働いている状態になると自律神経が乱れてしまうので、夜寝る前はできるだけスマホやパソコンなど長時間近くを見ないようにしておきましょう。
③毎日お風呂に浸かる
40℃程度のぬるま湯に浸かることで副交感神経が優位になりリラックス状態を作ることができます。
心身ともにリラックスすることで、質のいい睡眠につなげることができます。
血流をよくすることも自律神経を整えるためには大事なのです。
逆に熱めのお湯は交感神経が優位になってしまうので、夜の入浴ではあまりおすすめできません。
④自律神経を整える食材を摂取する
自律神経がスムーズに動けるように日頃から自律神経を整えるサポートをしてくれる食材を摂取することも必要です。
ぜひ積極的に毎日の食事に取り入れてみてほしいです。
⑤毎日ストレスケアをする
自律神経にとっての1番の大敵は、ストレスと言われています。
どんなに食事や日々の生活習慣に気をつけていても、ストレスを感じていると交感神経が優位になり続けてしまい、副交感神経とのバランスを崩してしまいます。
日頃のストレスケアが、いかに自律神経をスムーズに働かせることができるかどうかのキーポイントになります。
日頃から自律神経を整えて、免疫力をさらに高めていきましょう!