コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: 花粉症などのアレルギーが起きる仕組みや対策を詳しく解説

allergy

花粉症などのアレルギーが起きる仕組みや対策を詳しく解説

 

花粉症に苦しんでる女性

 

花粉症などのアレルギー症状は免疫が大きく関わっていますが、免疫は高めるというよりもバランスを保つことがとても大切です。



バランスを正常に保つために、体内では様々な免疫細胞の働きだけではなくホルモンの分泌や自律神経などがサポートし合っています。



今回は免疫細胞のなかでも、司令塔として重要な役割を持つ「ヘルパーT細胞」の働きを取り上げ、免疫の過剰な働きによって出るアレルギー症状の仕組みなど、免疫のバランスが崩れることで体にどういう影響が出るのか解説していきます。



専門用語も多く、難しい内容かもしれませんが、最後まで読めば免疫に対する理解が高まると思います。

 

 

体を守る免疫細胞について

免疫細胞の種類のイメージ

 

免疫細胞は様々な種類が存在していて以下のような役割をそれぞれ持っています。

 

◆体内に侵入した病原菌やウイルスを素早く検知して食べて分解する

◆分解した情報を他の細胞たちに知らせる

◆病原菌やウイルスの情報を受けて指令を出す

◆指令を受けて抗体を作る

◆病原菌やウイルスを攻撃する

◆病原体やウイルスを撃退したあと免疫の働きを止める

 

免疫細胞の働きには、下記の図のように自然免疫と獲得免疫の2種類が存在します。

 

自然免疫と獲得免疫のイメージ画像

 

【自然免疫】

生まれつき備わっている免疫のことです。



病原菌やウイルスの侵入をすぐ見つけて、マクロファージや樹状細胞など免疫細胞たちが分解して攻撃したり、獲得免疫に病原菌の侵入を知らせて情報を共有します。

 

【獲得免疫】

樹状細胞からもらった情報を元に、ヘルパーT細胞やキラーT細胞たちが協力して病原菌やウイルスを攻撃します。



また、一度体内に侵入してきた病原菌を記憶し、また同じ病原菌が侵入してきた時にすぐ対処できるようにしておきます。



このように、免疫細胞たちは日々体内で病原菌やウイルスから守ってくれているのです。



免疫細胞の司令役ヘルパーT細胞について

ヘルパーT細胞のイメージ

 

免疫細胞の一つであるヘルパーT細胞は、免疫細胞の働きを調節する司令塔のような働きを担っています。



マクロファージから受け取る情報を元に産生するサイトカインの種類によって「Th1」と「Th2」に分けられます。



サイトカインとは、主に免疫細胞から分泌されるタンパク質で、細胞間の情報伝達を担っているものです。



サイトカイン同士でネットワークが形成されていて、相互に作用し合うことで免疫系全体が正常に働けるように動いています。

 

Th1・Th2のそれぞれの働き

Th1とTh2のバランスについてのイメージ図

 

健康な体は、上記の図のようにTh1とTh2のバランスがうまく保たれています。

 

◆Th1について

体内に侵入してきたウイルスや病原菌、ガン化した細胞を攻撃するT細胞です。



抗体を作り侵入してきた異物を排除するよう働きます。



一度作った抗体は忘れず、また同じウイルスや病原菌が侵入してきたときにすぐ対処できるようにする働きも担っています。

 

◆Th2について

ダニやほこり、カビや花粉などアレルギー物質を排除するために働くT細胞です。



抗体を作り侵入してきたアレルギー物質などを排除するために動いています。



Th1と同じく、一度作った抗体は忘れず記憶しておくことで、また同じアレルギー物質などが侵入してきたときにすぐ対処できる状態を作っておきます。

 

 

Th1とTh2の働きがそれぞれ過剰になりすぎないように、産生されるサイトカインによってバランスが保たれているのです。



バランスが崩れてしまうと以下のような病気のリスクや症状が出る原因となります。

 

【免疫のバランス反応と病気】

免疫と過剰と抑制で起きる病気のリスク

 

免疫は、バランスを保つために整えておくことがとても大切なのが分かりますね。



ではなぜ免疫の働きが過剰になってしまうのでしょうか。

 

 

なぜ免疫の働きが過剰になるの...?

除菌してる人のイメージ画像

 

様々な説がありますが、代表的なものとして2つ考えられます。

 

◆衛生面が過剰になっている

◆食生活の変化

 

それぞれ解説します。

 

【衛生面が過剰になっている】

人は最初Th2が優位な状態で生まれてきます。



成長するにあたって様々なウイルスや細菌が侵入してくることでTh1が鍛えられ、Th1とTh2のバランスが保てるようになるのです。



しかし、現代は抗菌や除菌できるものがとても増えました。

 

 

ある程度清潔に保つことは大切ですが、それが過剰になってしまうと細菌やウイルスが体内に侵入してくることが減ってしまいます。



そのためTh1の免疫反応があまり働かなくなり、弱くなっていきます。



そして食生活や環境の変化などで昔に比べてアレルギー物質に触れる機会が増え、Th2の働きがTh1より活発になっていくことで、



Th2の免疫反応が過剰になり、Th1とのバランスが保てなくなってしまいます。

 

Th1とTh2のバランスが崩れた時のイメージ図

 

子供の頃は、特にTh1を鍛える大切な時期でもあるので、清潔にしすぎないように普段の生活で意識しておきましょう。

 

【食生活の変化】

昔に比べて現代の食生活は、肉類やバターなどの飽和脂肪酸と言われる脂質を摂取する機会が非常に増えました。



それによってアレルギー物質に触れる機会も増えていき、アレルギー症状が出やすい状態が作られやすくなったのです。



それによって腸内環境にも悪影響を及ぼすようになりました。



Th1とTh2のバランスは、腸内環境の変化に影響されます。



アレルギー症状に悩む人が昔に比べて増加したのは、食生活の変化による腸内細菌の種類の減少も一つの要因だと言われています。



次にTh1とTh2のバランスを正常に保つために、日頃から実践できる習慣を紹介します。

 

Th1・Th2のバランスを正常に保つために...

バランスいい食事のイメージ画像

 

Th1・Th2のバランスを正常に保つための方法を2つ紹介します。

 

1.規則正しい生活を送る

Th1とTh2のバランスを正常にするには、日々の生活習慣を整えておくことがとても大切です。



毎日の食事には、昔ながらの和食中心の食事メニューを増やしたり、小麦製品や白砂糖が入ったものやアルコールの過剰摂取をしないように気を付けましょう。



食事や運動、睡眠を整えるだけではなく精神面も整えておくことが免疫のバランスを維持するためには大切です。

 

 

心身ともに健康な生活を送り、免疫のバランスが崩れにくい体作りをしておきましょう。

 

 

2.腸内環境を整える

腸には、体全体の約70%の免疫細胞が存在しているといわれています。



腸内環境を整えることで、Th1とTh2のバランスが正常になることが分かってきました。



普段から様々な食材を食べて腸内細菌を多様化させ、以下のような生活はできるだけ控えておくのがいいでしょう。

 

◆揚げ物など脂っこい食事

◆野菜の摂取量が極端に少ない

◆アルコールの過剰摂取

◆お肉の摂取量が多い

 

 

Th1とTh2のバランスを整えて花粉症の時期も快適に過ごしましょう!

快適に過ごしている女性のイメージ図

 

今回の記事では、花粉症などのアレルギー症状はTh1とTh2のバランスが崩れることによって起きることが理解できましたね。

 

この2つのバランスを整えるには、特別に何か新しいことをするというより日頃から定期的に運動をして和食中心の食事を意識したり、心身ともに快適な生活を送ることが大切です。



免疫細胞の働きは、認知症などの脳機能の影響や老化細胞を排除する働きもあり、生きていく上でとても大切なシステムでもあります。



バランスを整えるために、腸内環境改善やデトックス効果のあるamane.の酵素ドリンクを利用してみるのもいいでしょう。

 

酵素ドリンクで免疫バランスを保とう



その他の記事

PMS・生理痛はなぜ起きる?メカニズムや対策を詳しく解説
Menstrual pain

PMS・生理痛はなぜ起きる?メカニズムや対策を詳しく解説

  女性の約8割がPMS・生理痛で悩んでいると言われています。 しかし、対策方法が分からず...

もっと見る
更年期を穏やかに過ごすためには? 特有の症状と対策について解説
Menopause

更年期を穏やかに過ごすためには? 特有の症状と対策について解説

  更年期とは閉経の前後の10年間、約45歳〜55歳頃のことを指します。 40代後半...

もっと見る