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記事: 藍染に使われる「藍」とは?驚くべき健康効果も解説

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藍染に使われる「藍」とは?驚くべき健康効果も解説

藍染されたストール

 

藍染は日本の伝統的な染色技法として知られていますが、染料として使われる「藍」は薬草としての効能もあり、食べることもできる万能な植物です。



最近の研究では、健康への効能だけでなく、美容成分も豊富に含まれていることがわかってきました。



このコラムでは、藍染や藍の薬草としての健康効果について詳しく解説しているので、ぜひ最後まで読んでいただき、日々の健康維持に役立ててみてください。


そもそも、藍とは?

藍の葉

 

藍とは、主に日本の藍染の原料として利用される植物で、生産地としては徳島県が有名ですが、北海道や青森など他の地域でも栽培されています。


藍には、約100種類ほどの品種があり、日本の藍染に使用されているのは主に「蓼藍(タデアイ)」という品種で、その他にも、沖縄で栽培されている「琉球藍」や、インド原産の「インド藍」などが存在します。


蓼藍(タデアイ)は、日本の気候や風土に適しており生命力が強い植物で、特に徳島の気候が蓼藍の栽培に向いていることから、この地域での生産が盛んになりました。


蓼藍を使った藍染は世界でも珍しく、日本の伝統的な染色技法として現在も受け継がれています。

 

 

藍染ってどんな効果があるの?

藍染の健康効果

 

藍染は奈良時代に中国から日本に伝わり、当初は貴族文化に取り入れられていました。

 

その後、江戸時代になると庶民にも広がり、作業着や着物、のれんなど、生活のさまざまな場面で藍染製品が使われるようになったのです。

 

藍には「トリプタンスリン」という抗菌作用を持つ成分が含まれており、菌の繁殖を防ぐため、汗の匂いの軽減や、アトピー性皮膚炎、肌荒れに効果的で、

 

戦国時代には、武士たちが藍染の下着を着用し、傷の化膿予防や止血に役立てられていたと言われています。

 

しかし、安価で大量生産に適したインド藍の流通が増加し、大量生産にはあまり向かない日本の伝統的な藍染産業は次第に衰退していきました。

 

また、藍染製品には現在でも洋服やストール、バッグなどがありますが、比較的高価であることや、洗濯時の色落ちを心配する声、シンプルすぎるデザインが多いことが好みを分ける要因となっています。

 

 

藍が持つ驚きの健康効果

藍の健康効果

 

藍は単なる染料ではなく、古くから薬草としても日本人の生活に寄り添い、その健康効果が広く利用されてきました。


藍の葉や茎など使用する部位によって異なる効能があり、次のような健康効果があるとされ、直接患部に塗ったり薬として飲用されていたようです。

 

【古くから伝えられてきた藍の効能】

◆ 解熱
◆ 解毒
◆ 虫刺されの緩和
◆ 咽頭炎の緩和 

 

さらに、藍には抗酸化作用があるポリフェノールが特に豊富に含まれていることがわかっています。

 

 参考元:寿製菓株式会社 研究開発調べ 

    

ポリフェノールには、活性酸素を除去する働きがあり、活性酸素は老化やがん、動脈硬化など様々な病気の要因とされているので、除去することが健康維持にとても重要です。


藍にはポリフェノールの一種「ケルセチン」が豊富に含まれています。

 

ケルセチンには抗酸化作用や抗炎症作用だけではなく、血圧の低下やコレステロールの改善など、多くの効果があることが確認されており、さらに近年ではダイエット効果にも注目が集まっています。



他にも藍には「ケンペロール」という成分も含まれています。



最近の研究では、このケンぺロールに記憶力の低下を抑制する働きがあることが明らかになっており、



摂取量が多い人ほど、認知機能の衰えが緩やかであることが報告されています。

 

【藍に含まれる他の有効成分】

◆ インジゴ

インジゴは藍の色素成分で、粘膜の修復を助ける働きがあり、近年増加している潰瘍性大腸炎に対して有効性が期待されています。



実際にインジゴを粉末状にしてカプセル化したものを潰瘍性大腸炎の患者に8週間服用してもらったところ、服用していない患者に比べて高い有用性が確認されました。



ただし、現時点ではまだ研究段階であるため、インターネットで販売されているものを自己判断で服用することは控えるよう注意が呼びかけられています。



このように、藍は様々な病気の予防や健康維持に役立つ可能性がある植物として期待されているのです。

 

【食用としても活用されてきた藍】

藍は身近に食べられる薬草としても日本人の生活に取り入れられており、

 

例えば、食中毒予防として刺身のツマに使用されたり、新芽をうどんの薬味として使われたり、葉は天ぷらにして日常の食卓に並ぶこともあったようです。

 

他にも乾煎りした藍の葉や花をお湯に浸して、健康茶として飲用されていました。

 

【スキンケア商品にも配合】

近年の研究では、藍がインフルエンザ予防やニキビ改善に効果を持つことが明らかになっており、特に抗菌・抗炎症作用が注目されています。

 

これにより、肌の炎症やかゆみを緩和するため、肌荒れやアトピー性皮膚炎、敏感肌のケアにも有効とされ、藍を配合したスキンケア商品も開発されるようになりました。

 

 

「藍」の効能で美も健康も手に入れよう!

藍の石鹸

 

藍は、染料としてだけではなく、健康や美容に良い成分が豊富に含まれており、食用やスキンケアにも活用できる万能な植物です。



まずは、藍の成分を配合した石鹸や美容液などで、藍の力を取り入れてみませんか?

昔から日本人に親しまれてきた藍の素晴らしい効能を、ぜひ体感してみてください。

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