植物性ミネラルとは?鉱物性ミネラルの注意点も解説
ミネラル不足が気になり、健康のためにサプリメントなどから補っている方は多いかもしれません。
ただし、ミネラルは「植物性ミネラル」と「鉱物性ミネラル」に分類され、含まれているミネラルの種類や数に違いがあること、知っておくべき特性や注意点があるのはご存じでしょうか。
この記事では、体内でのミネラルの働きやミネラル不足の原因・現状をふまえて、「植物性ミネラル」と「鉱物性ミネラル」について解説しています。
これからミネラルをとろうと検討している方にも、既にサプリメントなどで補っている方にも役立つ情報なので、ぜひこの記事で知識を深めてみてください。
ミネラルは5大栄養素の核
まず、体内でのミネラルの働きについて解説します。
人間の体に必要な栄養素を5大栄養素 (炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル) といい、ミネラルはその1つです。
ビタミン・ミネラルは体調を整え、代謝を活性化するために欠かせない栄養素です。
また、 私たちの体の中で細胞が正常に機能するためには、約3000種類もの体内酵素が必要とされています。
その働きを助けているのも、ビタミンとミネラルなのです。
特に、ミネラルは他の栄養素が働く上で必要であるため、五大栄養素の核となります。
つまり、他の栄養素を十分にとったとしても、ミネラルがなければ体内で効果的に栄養素の力を発揮できないということです。
ミネラルはチームワークで働く
ミネラルといえばカルシウムやマグネシウムなどのイメージがわくと思います。
ただし、自然界に存在するミネラルの数は約100種類と言われ、体内では約70種類のミネラルが働いています。
そのため、ミネラルを摂取する時に大切なのは、相互のバランスです。
1つ1つのミネラルが、お互いに作用し合って、体の機能をスムーズにし生命を維持しています。
つまり、ミネラルを過剰摂取したり不足すると、体内の機能が正常に働くことができません。体調不良や免疫力の低下など、色々な不調が生じる可能性があります。
また、ミネラルは少量のミネラルに合わせた働きしかできないことが提唱されています。
ミネラルはお互いに効果を高める「相乗効果」と、お互いに効果を打ち消しあう「拮抗作用」を持っているので、バランスよく多種類のミネラルをとることが大切です。
食事からミネラルがとれない?ミネラル不足の現状
私たちの体に不可欠なミネラルですが、厚生労働省によると、日本人のミネラル摂取量は成人女性・男性ともに基準値を下回っています。
国は、ミネラルが豊富な野菜の摂取量を1日350gと推奨していますが、どの年代も不足しています。
※年代別の野菜摂取量 平成27年 国民健康・栄養調査結果
また、食事からとれるミネラルの利用効率は低く、例えばカルシウムの場合牛乳は摂取量の半分、小魚では3分の1程度しか吸収されません。
鉄分が豊富といわれるほうれん草でさえ、吸収率は10分の1程度しかないのです。
さらに問題なのが、日本の土壌にはもともとミネラルが少ないと言われているのですが、そのうえ、化学肥料や農薬の使用により、土壌のミネラルバランスも崩れています。
野菜に含まれるミネラル量の変化
出典:四訂成分表(1995年)・七訂成分表(2015年)
つまり、その土壌で育つ植物もミネラルが吸収できず、野菜自体にミネラルがほとんど含まれていない現状です。
そのため、野菜を食べてもミネラル不足が解消されず、野菜の摂取量も少ないので、ミネラル不足に陥りやすいということです。
植物性ミネラルって何?
それでは、植物性ミネラルについて説明します。
植物が土壌中に含まれるミネラルを根から吸収し、光合成によって有機酸を蓄えたミネラルは、細胞に吸収されやすい形に変わります。
このように、植物が吸収し分解した「有機酸」を含むミネラルが植物性ミネラルです。
有機酸とは植物が糖を分解してエネルギーを得る過程でつくり出される酸のことで、色々な種類があります。
良く知られている、「クエン酸」や「乳酸」も有機酸の一種です。植物性ミネラルでは、有機酸の中で「フルボ酸」が特に重要な役割を果たしています。
必見!植物性ミネラルの4つの特性
植物が土壌に含まれるミネラルを根から吸収してつくられた植物性ミネラルには、主に4つの特性があります。
1. 安全性が高い
植物性ミネラルには70種類以上ものミネラルが含まれています。
植物性ミネラルは水溶性であり、不要なものは体外で排出されます。つまり、過剰摂取の心配がないので安全性が高いといえるでしょう。
2. 利用効率が高い
植物性ミネラルは粒子が細かく、ナノサイズ(赤血球の7000分の1)であり体内での利用効率が高く、人体への吸収率は98%ともいわれています。
また、植物性ミネラルに含まれる有機酸の一種であるフルボ酸の働きによって、さらに吸収されやすい状態になっています。
3. バランスが良い
ミネラルはチームワークで働くため、何かが欠けるとその力を発揮できません。植物性ミネラルには70種類以上ものミネラルがバランスの取れた状態で含まれています。
少量でも、多くのミネラルを総合的に摂取できることはメリットでもあります。
4. 有機酸 (フルボ酸) を含んでいる
植物系ミネラルに含まれるフルボ酸は、体内に入るとミネラルだけでなく他の栄養素の吸収を促進します。
同時にミネラルバランスを保つために、不要なミネラルを排出する働きがあります。また、体内酵素を活性化させたり、活性酸素の活動を抑制するはたらきもあるといわれています。
知っておきたい!鉱物性ミネラルの注意点
続いて、鉱物性ミネラルについて解説します。
岩・石灰岩・牡蠣の殻・塩などをくだいたり、希硫酸で溶かして抽出したミネラルを「鉱物性ミネラル」といいます。
市販で手に入りやすいミネラルのサプリメントのほとんどが、「鉱物性ミネラル」からつくられていると言われています。
そこで、鉱物性ミネラルを摂取する上で知っておきたい注意点を2つ説明します。
1. 含まれているミネラルの種類が少ない
鉱物性ミネラルは、石灰や貝などを砕いてつくられるので、カルシウムや銅・ナトリウム・鉄や亜鉛などが含まれます。
数種類のミネラルが、極端に多く含まれているものもあります。
鉱物性ミネラルは含まれているミネラルの種類が少ないので、特定の種類のみをとり続けると体内のミネラルバランスを崩し、悪影響を及ぼす可能性があります。
2. 利用効率が低く、摂りすぎても体外に排泄されない
鉱物性ミネラルは粒子が大きく、体内での利用効率は8〜12%程度しかありません。また、加齢とともに体内への吸収率はさらに減少します。
また、特定のミネラルを過剰にとりすぎたとしても体外に排泄されないので、過剰摂取により体内の機能が正常に働かない上、体調不良などの症状が出る場合があります。
ミネラルを補って健康的な体づくりをしましょう
五大栄養素の1つであるミネラルは、その他の4つの栄養素が体内で働くために必要なので、欠かすことのできない重要な栄養素です。
また、体内では約70種類のミネラルがお互いに作用し合っているので、バランス良く多種類のミネラルをとることが大切です。
しかし、ミネラルが豊富に含まれる野菜の摂取量が全世代で基準値に足りておらず、そもそも土壌に含まれるミネラルが減少していることからも、ミネラル不足に陥りやすい現状です。
そして、ミネラルは「植物性ミネラル」と「鉱物性ミネラル」にわけられます。
「植物性ミネラル」には70種類以上のミネラルがバランス良く含まれ、不要な分は排出されるため過剰摂取の心配がないなどの特性があります。
一方で、「鉱物性ミネラル」には含まれるミネラルの種類が少なく、とりすぎても体外に排出されないので、特定のミネラルの過剰摂取に注意が必要です。
2種類のミネラルについて、特性や注意点を理解した上でミネラル補い、健康的な体づくりをしましょう。
ヒマラヤの大自然のパワー!植物性ミネラルを含むサプリメントを紹介
最後に、「植物性ミネラル」を含むサプリメントをご紹介します。
amane. サプリメント バランスは、約80種類もの「植物性ミネラル」がバランスよく含まれている「シラジット」を配合しています。
「シラジット」とは、主にヒマラヤ山脈の断崖絶壁から採取される天然の物質。
何百万年もの長い月日を経て様々な動植物が朽ちていく過程で誕生した、まさに神秘のミネラルです。
サンスクリット語では「山の征服者」「弱さを退治するもの」という意味があります。
見た目は黒茶色の光沢感のある石のようなものです。
シラジットには約80種類の「植物性ミネラル」が含まれるだけでなく、
栄養素の吸収を助ける働きがある「フルボ酸」が50%も含まれており、栄養を補う上でとても有効です。
植物性ミネラルをとりたい方は、ヒマラヤの大自然のパワーを含む「シラジット」が配合されているamane.バランスで、効率よく補うことをおすすめします。